ドライマウスの原因とは?唾液が減ってしまう意外な要因

人と話しているときに、相手の口臭はもちろんですが、自分自身も口がにおっていないか気になるものですよね。そんな口臭の原因は様々ですが、ドライマウスもそのうちのひとつです。

パソコンやスマホの普及でドライアイはよく知られるようになりましたが、ドライマウスについては初めて聞いたという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、ドライマウスとはどんなものなのか、何が原因なのかについてご紹介していきます。口臭が気になるとか、最近、口が渇くようになったという方は、ドライマウスかもしれません。心当たりのある方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

ドライマウス、別名「口腔乾燥症」とはどんなもの?

では、さっそくドライマウスがどんなものなのかを見ていきましょう。

ドライマウスとは

ドライマウスは、口腔乾燥症とも呼ばれています。「ドライ」や「乾燥」と付くからには、口が乾燥するものだという想像はつきますよね。

暑い日や長時間水分補給ができなかったときなどに、一時的に喉や口が渇くことは誰にでもあり、これも広義にはドライマウスに含まれますが、水分を取れば解決するのであれば問題はありません。

問題となり得る狭義のドライマウスとは、恒常的に唾液の分泌量が減ってしまう状態のことです。

そのせいで、口の中が渇く、ネバネバするなどの症状が出ます(症状について詳しくはこちら→。ドライマウスの症状は乾燥だけじゃない!口臭や虫歯も関係する!?

ドライマウスの人は日本では3000万人もいると推計されており、決して珍しいものではないのです。

唾液の役割

ドライマウスによって様々な症状やお悩みが出てくる理由については、唾液の役割を知っておくと理解しやすくなります。

唾液は普段あまり意識することがないものですが、実は以下のようにとても重要な役割を果たしているんです。

  • 食べ物を飲み込みやすくするなどの咀嚼・嚥下作用
  • 舌や粘膜を歯で傷つけないようにする潤滑作用
  • 消化吸収を助ける作用
  • 細菌から身体を守る作用
  • 味覚を正常に保つ作用
  • 口の中を清潔に保つ洗浄作用
  • 口の中のphを中性に保つ緩衝作用
  • 酸によって溶けた歯を修正する再石灰化作用

ご覧のように、唾液にはこんなにも多くの働きがあるのです。

飲み込むことや消化吸収を助けたり細菌の侵入を防いだりと、健康に直接的にかかわる作用から、食べ物を美味しく感じられるようにする、歯を修復するといったものまで、その働きは幅広いのです。つまり、唾液は、私たちの心身の健康に深くかかわるものなのです。
う~ん、厳密にいえば、ドライマウスって単に喉や口が渇くのとはちょっと違うんだね。

口が渇くとなんでダメなのかよく分からなかったけど、唾液の役割を知ればナットク!

こんなにたくさんの重要な役割を持つ唾液が減ってしまえば、いろんな影響が出てきそうだね。ドライマウスは放置しておかない方がいいってことがよく分かったよ!

口が渇くのはなぜ?ドライマウスになってしまう様々な原因とは

ドライマウスになる直接的な原因は、唾液が減ってしまうことです。では、なぜ唾液が減ってしまうのでしょうか?ここからは、唾液が減少してドライマウスを引き起こす様々な要因についてご説明します。

加齢

実は、加齢もドライマウスの原因です。歳を重ねると口の周りの筋肉が衰えることや、噛む力や回数が低下することから、唾液の分泌が少なくなってしまうのです。

口の周りだけでなく全身の筋力も衰えるため、背中が曲がって猫背になってしまいがちです。そうなると、あごが前に出てしまうため、口をあけっぱなしの口呼吸になることも、加齢で口が渇きやすくなる理由のひとつです。

また、女性では更年期障害の症状のひとつとして、口の渇きを感じる方もいます。元々ドライマウスは中高年の女性に多いと言われていますので、その原因が更年期障害ではないか、女性ホルモンが減少していないか診てもらうことをオススメします。

口呼吸

先にも触れましたが、鼻で呼吸せず口呼吸をしてしまうことも、ドライマウスの大きな要因です。

鼻の粘膜は空気が通っても乾燥しにくい形状になっているのですが、口はそのような形になっていないため、口呼吸によって空気が通ると口の中の粘膜が乾燥してしまうのです。

口呼吸になってしまう理由には、先に挙げた姿勢の問題だけでなく、副鼻腔炎やアレルギーなどで鼻がつまっていること、口の周りの筋力低下により口が閉じにくくなっていること、歯並びの問題や肥満などがあります。

薬の副作用

薬の中には、唾液の分泌が減るという副作用があるものもあります。

抗コリン作用といって、唾液を作るアセチルコリンを抑えてしまう作用を持つ薬を飲むと、唾液がじゅうぶんに作られなくなってしまうのです。

抗コリン作用のある薬の種類は実にたくさんあるのですが、代表的なものとしては以下のような薬がそれに該当します。

  • 花粉症などアレルギーの治療薬
  • 抗うつ剤や向精神薬
  • 鎮痛薬
  • 降圧剤

このように、薬を要する病気の種類は様々なのですが、どれも長期的な服用となりがちな薬であり、その分副作用も出やすくなります。

これ以外にも口が渇きやすくなる薬は、いろいろあります。そういった薬には添付文書の副作用のところに「口渇」と書いてありますので、常用薬がある方は念のためチェックしてみるとよいでしょう。

精神的なストレスや緊張

ストレスが溜まったり緊張を感じたりすると、自律神経の交感神経が優位になります。そうなると、普段のようなサラサラした唾液の分泌は抑えられ、ネバネバした唾液が出たり、口の中が渇いたりします。

つまり、精神的なストレスや緊張もドライマウスの大きな原因であり、その状態が長く続けば続くほど唾液の持つ効果を得られなくなり、様々な不調につながってしまうのです。

逆に、リラックスすれば副交感神経が優位になるため、サラサラの唾液がじゅうぶんに分泌され、口の渇きは改善されます。

食生活や飲酒・喫煙も影響する

普段の何気ない生活習慣も、唾液の分泌量に影響することはよくあります。

たとえば、柔らかい食材ばかりを食べていると、自然と噛む回数や力が低下してしまうため、唾液の分泌量は減ってしまいます。このような食習慣を続けると、あごや舌の筋力も衰えてしまうため、ますますドライマウスのリスクが高まっていきます。

また、アルコールもドライマウスの一因です。お酒を飲むとトイレが近くなった経験は、多くの人にあることでしょう。これは、アルコールに利尿作用があるためで、アルコールを飲みすぎると体内の水分量が減ってしまいます。

唾液も水分ですから、体内の水分量が減れば、当然唾液も減って口が渇いてしまうというわけなのです。

さらに、タバコも唾液量に影響します。タバコに含まれる有害物質は、口の中の粘膜に付着し、唾液を吸着するとも言われています。また、タバコは自律神経の働きを悪くするので、そういった側面からも正常な唾液分泌を妨げてしまうのです。

シェーグレン症候群などの病気

病気の一症状としてドライマウスが出てくることもあります。

  • 糖尿病
  • 脳卒中
  • シェーグレン症候群

これらの病気は、どれも口が渇くという症状が出る可能性のあるものです。

シェーグレン症候群とは自己免疫疾患のひとつで、中年の女性に多く発症します。暴走した自己免疫が涙腺や唾液腺を攻撃して破壊してしまうことによって、目や口が渇くというのが主な症状です。ひどい乾燥に悩まされる人も多く、適切な治療が必要となります。

また、がんなどの治療で放射線治療を行った際、唾液腺が破壊されてしまったことで口の中が渇くようになってしまったというケースもあります。この場合も、口の渇きを軽減するための適切な対処が必要です。

病気や薬が元でドライマウスになることもあれば、ストレスや飲酒喫煙、食生活なんかの生活習慣が原因になることもあるってことだね。

何だかドライマウスと身体の状態って、深くリンクしているようだね。

でも、特に困っている症状がないなら、ドライマウスくらいで病院に行かなくてもいいよね、ヨーコちゃん?

そんなことありませんよ、におい田課長!ドライマウスの影響は、口が臭くなるだけじゃないんです!

ドライマウスの状態が続くことで、病気になることもあり得ます。ドライマウスのせいで免疫力が低下していくうえに、唾液が少ないことで細菌が入りやすくなっていますから、高齢者の方などは特に命にかかわることだってあるんです!

口が渇くと感じたらこちらの対策も参考にしつつ、早めに診てもらってくださいね。

ドライマウスを引き起こす原因は様々!生活習慣もその一因に!

唾液の分泌が減ってしまい口の中が乾燥してしまうドライマウスは、それ自体が病気というわけではありません。しかし、唾液は全身の健康に大きく貢献しているものですから、唾液が少ない状態が続けば、様々な不調が出てくることにつながってしまいます。

また、元々の病気やその治療のための薬剤が原因で、ドライマウスになることもあります。さらには、加齢や食習慣による噛む力の低下や、飲酒喫煙、精神的なストレスなども、ドライマウスを引き起こすことがあります。

このように、ドライマウスの原因は多種多様です。口が渇くという自覚症状がある方は、幅広い角度から思い当たる原因がないか探ってみることが、改善への第一歩となります。

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