重曹うがいの効果はスゴイ!虫歯や舌苔対策としてもオススメ!
あなたは、重曹(じゅうそう)を使ったうがい法があることをご存知ですか?「知ってる!」「すでに実践中」という方もいれば、中には重曹というもの自体、聞いたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。
重曹というのは「重炭酸ソーダ」のことであり、お菓子作りや料理、お掃除など実に様々な用途に用いられています。そんな重曹は、なんと虫歯や口臭、舌苔などにも効果があるのです。
今回は、重曹うがいの具体的なやり方はもちろん、重曹うがいがどのようにお口の健康に役立つのか、また、注意すべき点はどんなことか等、重曹うがいの全貌についてご紹介します。
重曹うがいは虫歯や口臭予防に効果的!そのメカニズムとは?
まずは、重曹うがいにはどのような効果があるのか、そして、どんなメカニズムでその効果が表れるのかを見ていきましょう。
重曹とは?
重曹とは、先にも触れたように「重炭酸ソーダ」の略称であり、正式に言うと重炭酸ナトリウムあるいは炭酸水素ナトリウムというものです。
重曹は安価ですし、ドラッグストアやホームセンター、100円ショップなどで手軽に買うことができますので、日常生活に取り入れやすいのも特長です。
重曹の効果
すでに触れたように、重曹の効果効能は、家中の掃除、お鍋の焦げ付きを落とす、食品のアク取り、パンを膨らますなど多岐に渡りますが、お口の健康に関することについては以下のような効果があります。
- 虫歯を予防する
- 初期の虫歯を修復する
- 口臭を予防改善する
- 舌苔を除去する
- 歯を白くする
このように、口臭や虫歯予防から歯を白く美しくする効果まで、口腔衛生全般についてもうれしい効果がたくさんあるのです。
重曹がお口の健康に効く理由
では、そんな重曹のうれしい効果は、どのようなメカニズムで生まれるのでしょうか?
★図作成中★
口の中は普段ph7くらいの中性ですが、何かを食べると酸性に傾きます。Ph5.5になると酸によって歯の表面が溶けはじめます。これが虫歯の始まりです。
一方、重曹を水に溶かしたときのphは8.2で、弱いアルカリ性を示します。
つまり、重曹うがいには、食後の酸性に傾いたお口の中を中性に戻す効果があるのです。それによって溶けかけた歯の表面を修復する再石灰化が促されるため、初期の虫歯なら治してしまうことができるというわけなのです。
また、口臭を生み出す原因となる物質も酸性のものですが、重曹を使うことによって口臭の原因物質を中和できるため、口臭予防にもなるのです。
舌苔や歯の黄ばみにも効く!
重曹にはタンパク質を分解する働きもあるため、タンパク質を多く含む舌苔を取り去る効果もあります。舌苔は口臭の原因にもなりますから、こういった点からも重曹の口臭予防効果が得られます(舌苔について詳しくはこちら→舌が白い人は舌苔に注意!口臭の原因にもなる舌苔はなぜ付着する?)。
さらに、お鍋の焦げ付きを落とすことに使われることからも分かるように、重曹には汚れを落とす効果もあります。歯磨き剤の中の研磨剤にも重曹が使われることがあるくらいですから、その効果の高さが分かります。
なので、重曹うがいで歯の着色汚れを落とす効果が期待できるのです。
ただし、重曹を歯磨きに使うのはNGです。
研磨作用によって歯の表面が傷ついてしまうおそれがあるので、重曹水でうがいをするだけにとどめておきましょう。
工業用は粒子が荒くて不純物も多いのですが、食用は粒子がなめらかで純度が高く作られています。
重曹うがいの場合は飲み込むわけではないので、工業用でもダメというわけではありませんが、不純物が少ない方が効果も高いのでやはり食用がオススメですね。
重曹うがいを試してみよう!実際のやり方と注意点とは
重曹うがいの効果をご紹介してきましたが、さっそく試してみたくなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方のためにも、重曹うがいの具体的な方法と注意点をご説明します。
重曹うがいのやり方
重曹うがいのやり方は、とってもカンタンです。さっそくチェックしてみましょう。
② ペットボトルをよく振って、重曹水を作る
③ 重曹水をコップに注いでから口に含み、クチュクチュして口全体に行き渡らせる
④ しばらく口に含んでから吐き出す
うがいと言っても、重曹うがいの場合は喉でガラガラするのではなく、歯や舌をきれいにするという意識を持って口の中でクチュクチュするのがポイントです。
重曹うがいをするタイミング
重曹うがいはいつどこで行っても良いものです。しかし、より効果的に口臭や虫歯予防を実践するためにおススメのタイミングもあります。
それは、歯みがきの前と後です。
それぞれ望ましいやり方がありますので、確認しておきましょう。
タイミング | やり方 |
---|---|
歯みがき前 | 2~3分くらいじっくりと口に含む |
歯みがき後 | 30秒程度口に含む |
歯みがきの前には歯に着いた汚れや歯垢を浮かすべく、長めに口に含んでクチュクチュすると歯みがきの効果も出やすくなります。そして、歯みがきをした後ももう一度短めに重曹うがいをすれば完璧です。
忙しかったり外出先だったりして歯みがきができないときも、重曹うがいがおススメですよ。
重曹うがいをするときの注意点
では最後に、注意点についても知っておきましょう。
- 水道水を使う
- ペットボトルから直接口に入れない
- 重曹の濃度が濃くならないようにする
- 1日3回程度までにする
その都度コップの水に重曹を溶かしてうがいするのも良いのですが、まとめてペットボトルに作っておいて冷蔵庫で保存しておくと便利ですよね。
しかし、その場合はミネラルウォーターだと保存が利きにくいので、必ず水道水で重曹水を作るようにしてください。
また、ペットボトルに直接口をつけると雑菌が繁殖しやすくなります。必ずコップに重曹水を移してからうがいをしてください。
さらに、重曹は正式名を「重炭酸ナトリウム」というだけあって、塩分(ナトリウム)が含まれています。ですから、濃度が高すぎたりうがいの頻度が多すぎたりすると、塩分過多になってしまうおそれがあります。
それから、重曹はうがいにはオススメですが、歯みがき粉代わりに使うのは良くないんですよ。歯や粘膜に傷をつけてしまい、口臭や虫歯にもつながってしまうので避けましょう。
とってもカンタンな重曹うがいでお口も息もキレイに保とう!
そんな重曹を使ったうがいとは、水道水に少量の重曹を溶かして口の中でクチュクチュして吐き出すだけの、とっても簡単な方法です。
やりすぎには注意が必要ですが、重曹は基本的には人体に無害で安全で、しかも安価で簡単に入手できますから、続けやすいのもうれしいですよね。口臭や舌苔、虫歯にお悩みの方は、ぜひ一度、試してみてくださいね!
重曹にも種類があるみたいだけど、同じものをいろんな用途に使って大丈夫なのかい?