気になる臭い玉の取り方とは?無理に取らず適切な対策を!
口の中からクサイ白い小さな塊が出てきて、驚いたことはありませんか?これは膿栓というもので、俗に「臭い玉」と呼ばれています。
臭い玉は喉の奥の扁桃という場所にできるので、お口の中を鏡でのぞいた時に見えることもあります。(臭い玉の原因や概要について詳しくはコチラ→臭い玉の原因を解説!口臭につながる臭い玉とはどんなもの?)そんなときは、気になって取りたくなってしまうものですよね。
でも、無理に臭い玉を取るのはNGです。今回は、臭い玉を取るのがオススメできない理由とともに、どうしても取りたい人のために取り方についてもご紹介します。ぜひお読みいただき、決して無理して取らないようにしてくださいね。
臭い玉対策は慎重に!無理して取ると粘膜に傷がつく恐れも!
臭い玉は口臭の原因にもなりますから、いったん喉の奥に臭い玉が見えてしまったら、何としてでも取りたくなってしまう人もいることでしょう。
しかし、臭い玉を取ることはあまりオススメできません。
まずは、その辺りからお話を始めましょう。
臭い玉は取る必要がない
臭い玉が気になって病院で相談したのに「取らなくてもいい」と言われたことがある人も、いらっしゃるかもしれません。これは医師の怠慢ではなく、臭い玉は本当に無理して取る必要のないものだからなんです。
それには、以下のような理由があります。
- 誰にでもできるものであり、健康上問題のないものだから
- 自然に取れるものだから
- 取ってもまたできるから
- 粘膜を傷つけるおそれがあるから
- 咽頭炎などの症状を悪化させることがあるから
このように、臭い玉は健康な人でもごく当たり前に発生するものであり、そのままにしていても特に問題のないものなのです。
また、たまに出てくることからも分かるように、放っておいても自然に取れて口から出たり、食べ物などと一緒に飲み込んだりするものなのです。
臭い玉をわざわざ除去する必要がないことには、まずこのような理由があるのです。
粘膜の傷や病気を引き起こすおそれも!
また、先にも触れたように、臭い玉を無理して取ろうとすると、粘膜を傷つけたり咽頭部の病気などを悪化させたりする恐れがあります。
臭い玉ができる扁桃はとても柔らかくてデリケートですから、臭い玉を取る際に容易に傷ついてしまい得る部分です。
さらに、頑張って臭い玉を取っても、またすぐ出来てしまうため、一時しのぎにしかなりません。次々できる臭い玉を取るのが習慣になってしまうと、取るときに傷つけるだけでなく、常に喉が過敏な状態になってしまいます。
膿栓の取り方にはどんな方法があるの?無理やり取るのは絶対ダメ!
膿栓、すなわち臭い玉はそのままにしておいても問題ないこと、むしろ取ろうとする方が危険であることをお伝えしました。
でも、「どうしても気になるから取りたい!」という人もきっといらっしゃいますよね。また、何らかの症状があるときは除去したほうが良いケースもあり得ます。そこで、臭い玉の取り方や対策についても、いくつかご紹介します。
うがいをする
もっとも簡単かつ安全な臭い玉の取り方は、うがいをすることです。
うがいなら、扁桃を傷つけるリスクもないですから、安心して臭い玉を取ることができます。
臭い玉を取るには、喉の奥に少し力を入れて、扁桃を立てるようにしてガラガラとうがいをするのがコツです。うがいをして喉をきれいにしたり潤したりすることは、臭い玉の予防や口臭予防にもなります。
もちろん、風邪予防にもなりますから、臭い玉がなくてもうがいを日々の習慣にすると良いですね。
臭い玉とうがいの関係についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事もご覧ください!→臭い玉はうがいで撃退!予防にも最適なうがい法をご紹介!
シャワーで取る
入浴のついでに、シャワーを喉に当てて水圧で臭い玉を取るという方法もありますが、これはあまりオススメできる方法ではありません。
なぜなら、臭い玉が取れるほどの水圧でシャワーを喉に当てると、デリケートな喉周辺の組織を傷つけるおそれがあるからです。また、苦しいですし、場合によってはシャワーだけでも溺れることだってあります。
水圧を弱めてやると思うように取れないことも多いですから、やはりあまり良い方法ではないと言えますね。
綿棒などを使うのはNG!
中には、綿棒や耳かきなどで直接臭い玉を取ろうとする人もいらっしゃいます。しかし、これはとっても危険です。
シャワーでさえ喉を傷つけたり、時には出血させたりするおそれがあるくらいなのに、綿棒や耳かきともなれば、喉の粘膜を傷つけるリスクは相当高いでしょう。
喉には触れず、うまく臭い玉だけを突いて取ることができればよいですが、これはかなり難しいことです。手元が狂って、喉に刺さったりする危険性を思えば、止めておいた方が良い方法です。
耳鼻科で取ってもらう
臭い玉があるせいで喉に違和感がある人や、歯科治療をしているのにひどい口臭に悩まされている人、扁桃炎を繰り返す人などは、臭い玉を取る治療の対象となり得ます。そのような処置は耳鼻咽喉科で受けることが可能です。
しかし、医師に臭い玉を取ってもらったとしても、やはり一時的な効果しかありません。臭い玉を完全にできないようにする治療は原則としてありませんので、セルフケアや予防をすることも大切です。
臭い玉対策としては、取るよりも予防が大切みたいだけど、予防って具体的にはどうすればいいの?
臭い玉は取らなくても大丈夫!気になるならうがいか耳鼻科受診を!
したがって、臭い玉を取る必要はないのというのが前提です。それでも、どうしても取りたいという場合は、うがいをするか耳鼻科で取ってもらうかのいずれかの方法がオススメです。
臭い玉を指や綿棒などで取ろうとするのは、大変危険です。喉や扁桃はとってもデリケートなものであることを忘れず、適切な臭い玉対策をしていきましょう!
取らないと身体に良くないのではないかと思っていた人は、それを知るだけでも安心して放置できるようになったのではないでしょうか?
取るとさらに出来やすくなる傾向もありますし、臭い玉は「取らなくても良い」というよりも、「取らない方が良い」という方がより正確かもしれませんね。